日本語の「品詞」って何? ~ことばのグループを覚えよう~

日本語を勉強していると、 「名詞」「動詞」「形容詞」「助詞」などの言葉をよく見ますね。

これらは、日本語の言葉を「どんな働きをする言葉なのか」で分けたものです。 このグループのことを 「品詞(ひんし)」 といいます。

品詞とは?
日本語の言葉を、意味や使い方、文の中での働きによって分けたグループです。

1.まず「自立語」と「付属語」を覚えよう

日本語の品詞を勉強するとき、まず大きく 「自立語(じりつご)」「付属語(ふぞくご)」 に分けて考えます。

グループ 意味 主な品詞
自立語 それだけでも意味がわかりやすく、文の中心になることができる言葉 動詞・形容詞・形容動詞・名詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞
付属語 基本的に、それだけでは使わず、ほかの言葉について使う言葉 助詞・助動詞
ポイント!
最初から10種類全部を暗記しなくても大丈夫です。
まずは、 「自立語」と「付属語」の2つがある ことを覚えましょう。

2.自立語にはどんな言葉がある?

自立語には、8つの品詞があります。 ひとつずつ見ていきましょう。

① 動詞

動作・変化・状態を表す言葉

「何をするか」「どうなるか」を表す言葉です。

例:
食べる
飲む
勉強する
行く
来る
寝る

例文:
私は毎日、日本語を勉強します

② 形容詞

ものの様子や状態を表す言葉

基本的に「~い」で終わる言葉が多いです。

例:
大きい
小さい
暑い
寒い
おもしろい

例文:
今日の大阪は暑いです。

③ 形容動詞

ものの性質や状態を表す言葉

名詞の前では、「~な」の形になることが多い言葉です。 日本語学習では「ナ形容詞」と呼ぶこともあります。

例:
きれいだ → きれいな町
静かだ → 静かな教室
便利だ → 便利なアプリ
元気だ → 元気な学生

例文:
この教室は静かです

④ 名詞

人・物・場所・名前などを表す言葉

例:
学生
先生
学校
日本
スマートフォン
電車

例文:
私は留学生です。

⑤ 連体詞

名詞を説明する言葉

連体詞は、基本的に後ろに名詞が来ます。

例:
この学校
その人
あの店
大きな会社
ある日

例文:
この本は日本語の本です。

⑥ 副詞

動詞や形容詞などを詳しく説明する言葉

例:
とても
ゆっくり
たくさん
すぐに
もっと

例文:
私は日本語をゆっくり話します。

この問題はとても難しいです。

⑦ 接続詞

文と文をつなぐ言葉

例:
そして
しかし
だから
それから
ところで

例文:
私は日本語を勉強しました。しかし、テストは難しかったです。

⑧ 感動詞

気持ち・返事・呼びかけを表す言葉

例:
はい
いいえ
ああ
おお
もしもし

例文:
「明日、学校へ来ますか?」
はい、来ます。」

3.付属語とは?

次は付属語です。

付属語は、基本的にそれだけでは使いません。 ほかの言葉の後ろなどについて、文の意味や関係を作ります。

付属語には、大きく 「助詞」「助動詞」 があります。

① 助詞

言葉と言葉の関係を作る言葉

例:






から
まで

たとえば、

私は学校行きます。

「へ」だけでは、何を言いたいのかわかりません。

「学校+へ」のように、 ほかの言葉と一緒に使うことで意味がわかります。

② 助動詞

動詞などについて、意味を加える言葉

助動詞には、否定・過去・希望・可能など、 いろいろな意味があります。

例:
食べない
食べ
行きたい
読めます

元の言葉に助動詞などが加わることで、 意味が変わります。

食べる

食べない

「食べる」の否定になります。

4.実際の文を品詞に分けてみよう

では、次の文を見てみましょう。

私は今日、学校で日本語を勉強します。
言葉 品詞
名詞
助詞
今日 名詞
学校 名詞
助詞
日本語 名詞
助詞
勉強します 動詞

このように、私たちが普段使っている一つの文の中にも、 いろいろな品詞が入っています。

5.品詞を覚えると何がいいの?

「品詞なんて覚えなくても、日本語は話せるのでは?」 と思う人もいるかもしれません。

しかし、品詞がわかるようになると、 日本語の勉強がとても楽になります。

  • 文法問題がわかりやすくなる
  • JLPTの語彙・文法問題に強くなる
  • 知らない言葉を辞書で調べやすくなる
  • 文章の意味を理解しやすくなる
  • 正しい日本語の文を作りやすくなる
たとえば、JLPTで 「この言葉の後ろには何が入りますか?」 という問題を考えるときにも、品詞の知識が役に立ちます。

6.まず覚えてほしいポイント

日本語の品詞は、まず次のように覚えてみてください。

【自立語】
動詞・形容詞・形容動詞・名詞・連体詞・副詞・接続詞・感動詞

【付属語】
助詞・助動詞

最初から全部を完璧に覚える必要はありません。

まずは、

「食べる」は動詞
「大きい」は形容詞
「学校」は名詞
「とても」は副詞
「は・が・を・に」は助詞

というように、身近な言葉から少しずつ覚えていきましょう。

7.ミニ問題に挑戦!

問題1
「食べる」は何の品詞ですか?

① 名詞
② 動詞
③ 副詞
④ 助詞

答えを見る

正解は② 動詞です。
「食べる」は動作を表しています。

問題2
「とても」は何の品詞ですか?

① 副詞
② 名詞
③ 動詞
④ 助動詞

答えを見る

正解は① 副詞です。
「とても」は「難しい」「おもしろい」などを詳しく説明します。

問題3
「私は学校勉強します」の「で」は何ですか?

① 動詞
② 名詞
③ 助詞
④ 形容詞

答えを見る

正解は③ 助詞です。

まとめ

今回は、日本語の「品詞」について勉強しました。

品詞を理解すると、 日本語の文がどのように作られているのかが少しずつ見えるようになります。

最初は難しく感じるかもしれません。 でも、日本語を話したり、読んだりするときに、

「これは名詞かな?」
「これは動詞かな?」
「この『を』は助詞だな」

と考えるだけでも勉強になります。

一度に全部覚えようとしないで、 毎日少しずつ日本語の言葉を見ながら覚えていきましょう。

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